3/06/2011

インドという国

さて、IELTSも終わり久々に時間があるので、そろそろインドについて書きます。
インドにいたのは2月12日~20日でした。わずか9日間しか居ることが出来ず、しかも車中泊(電車)が2日分あったので、まー実際は1週間程度だったでしょうか。ルートとしては、デリー→アーグラー→バラナシという「人気観光地を回る旅」みたいになってました。
内容は"サバイバルよろしく"だったがな。


しかも1日目のGuest Houseで既に金をだまし取られたので、超貧乏旅になって最後のお土産は「日本に帰ってから払うから!」と言ってツケで買ってきました。笑 ガネーシャは交渉してまけてもらったし。ごめんね神様。


しかし、この9日間で
お金をだまし取られ
電車に乗り遅れ
電車が遅れ
発熱し
下痢と嘔吐を発症
と、まぁ「インドでよくあること」をほとんど経験して帰ってきたわけです。
唯一経験してないのは「ガンジス川に入って下痢になる」ですが、多分バラナシでガンジス川に入ったらそのまま荼毘に付されたでしょう。熱39度とかあったし。

journeyを書くとインドで見た悠久の天地のようにどこまでも続くので、感想を一言で言うと

「インドは、まだ先進国にはなれない」

ということでしょうか。
確かにインドも、デリーの一部は高層ビルが建ち並んでいますし、インド人はそもそもかなりcleverな人種です。あいつらすげー頭良いと本気で思いました。インターネットもかなり快適に使えるようにはなってきています。

その一方で、ハード/ソフト両面のインフラは整っているとは言えません。




これはデリーからアーグラーまでの道路の様子ですが、基本的にインドの交通事情はこんな感じです。「車とか、右側に近いところら辺を走ってれば良いんじゃない?」みたいな感覚なので、片側2車線道路は大体片側3車線になります。笑  多分行ったらまずhornの五月蠅さに驚くと思います。
信号とかも関係無くなるしね。ちなみに道路の建設は日本のODAが大きく貢献しているようです。インドの道路工事も見ましたが、ツルハシ持って手作業でやってました。


問題はまだまだあります。
バラナシに居たときは歩いているとしょっちゅうインド人に声を掛けられました。

「ニッポンジン!ゲンキ?ドコイク?


ハッパ(チョコ)アルヨ

怖。買わねーよ。ハッパもチョコも麻薬のことね。一日2~3回はデフォです。
更に驚きなのは、こうした売人は警察との裏取引でのさばっているということ。麻薬の所持はインドでも大罪なのですが、売人は警察に見つかると"jail or money."と言われるらしいです。つまり売り上げの一部を警察に渡すことで、元気に売買している、と。インド人に言わせると「一番儲かる商売は警察」らしいです。警察に頼るのも怖くなってくる・・・。






ゴミの問題もインドは深刻です。これはバラナシの路地の様子ですが、この狭い路地にバイク(もちろんノーヘル)、野良牛、野良犬、人がいます。みんな好き勝手にゴミを捨てますし、当然牛と犬は路地に糞をしています。
そして野良犬はゴミを漁って生活しています。


・・・ちなみに朝方は牛が大挙して

寝ています。笑 牛が3匹寝たらもう通れませんから。笑



さて、更に大きな問題。それはやはりカースト制度と貧富の差。
インドでは公式にはカースト制度は無くなったことになっています。しかし人々の心には未だに根強くカースト制度が残っているようです。インドでは「自由に職を選ぶ」事がまだ非常に難しいそうですね。iPhoneをいじる人の横で物乞いが1ルピーを要求する。渋滞で止まる自動車の群れに、子どもが一斉に寄ってきて、窓ガラスを叩いては物を売りつけてくる。それが日常風景。考えさせられる光景でした。これをどう変えるのがインドにとって良いことなのか。変える事は良いことか。良いとは何か。

・・・カーストの問題はそれだけに止まりません。
カーストは教育を阻害します。低カーストの人々は大体貧しい層になりますから、学校に行けません。そうしてまた低カーストは「再生産」されていきます。
でも近年では日本でも、「インドに学校を作ろう」というスローガンを掲げる団体が増えてきているようですね。

僕が行ったときのインドって、ホント99%くらいの人が騙してきたり、お金を使わせようとしたりするんです。でもだからこそまだ純粋な子どもたちが、5割増しくらいで輝いて見えるんですよね。笑
「この子たちが、『このまま』大きくなればなぁ」と何度願ったことか。



と、まぁこんな感じで、人ばっかり増えてまだまだ整っていないなぁと感じたわけです。
ちなみにここには書ききれないくらい驚いたことはあります。その辺は是非ご自分でお確かめ下さい。


いずれにせよ、日本とは何もかも違います。
「どこが違いましたか?」という質問より
「どこが同じでしたか?」という質問の方が有益でしょう。
そしてその質問には
「人が生活していること」
くらいしか答えようがありません。少なくとも僕が行ったインドは。

あそこに行くと、国際交流って可能なのかな・・・って少し悩んでしまいます。
是非行かれる事をオススメします。居ればいるほど世界観変わると思いますよ。
北インドと南インドではまた大きく異なるらしいし、1ヶ月くらい居ないと全体像は掴めないと思いますが。

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