英語で言えばrecycled paperだからすぐわかるんだけどさ、中学生くらいの頃、僕は完全に「再生する紙」だと思っていました。ジャポ○カ学習帳に水をこぼしても「大丈夫だ。再生紙だから。ほら見ろ、しわしわになるだけで破れないじゃないか!」と完全にプラシーボ効果でした。
しわしわになった時点で負けだったんだよねママ。
あとさ、カプセルの薬ってあるじゃないですか。風邪薬とか。あれ、子どもの頃って「カプセル飲むなんてあり得んだろ!!!!!!!」って思いませんでした?思いましたよね。あの固いカプセルが胃の中で溶けるなんて誰が想像できますか?
子どもながら頑張ってカプセル開けて、机の上に粉をまき散らしたことって絶対ありますよね?
・・・・マシュマロココアってありますよね。ホットココアにマシュマロがトローっと溶けてエ○ゼルパイもびっくりの至福の一時を与えてくれるという飲み物。
中学の頃、当時イケイケな友人に、人生初の「カフェ」なる飲料・軽食販売所に連れて行ってもらった時の話です。
当時の僕は「カフェ」などという所詮輸入されてきた売国奴的施設には並々ならぬ興味があったのですが、まぁとにかく初めてだったのです。ドアを開けるとカランカランなんて鈴がお高くとまって鳴りやがって、白いシャツに黒いエプロンなんか着けた女性が「いらっしゃいませ」ってお出迎え。シックでおしゃれな店内はほんわか暖かなオレンジ色の光で包まれて、木の温もり溢れる丸テーブルにはカップルや若い女性が会話と恋に華を咲かせていて・・・
こここここ、これはちゅちゅちゅ中学生が入る所ではないだろう・・・・!!
などともりもりチキンっぷりを発揮したわけですが、しかし僕にもプライドがありました。
「ふぅん、これがカフェね。」とか何とか冷や汗満載でお送りしていたわけです。「カフェ慣れ」している友人はテーブルに座ると「じゃあ、これで。」なんてスマートに決めやがる。ちきしょう俺だって一人で注文くらい出来るんだぞ。知らない飲み物だって飲めるんだぞ!
ってんで害の少ないであろう、かつ名前がかっこいい(であろう)、そして人生初の「マシュマロココア」を頼んだのです。
「マ、マシュマロココアひとつ。」
・・・ふはは。どうだ決まっただろ。俺のマシュマロココア人生はここからスタートするのだと思った次の瞬間。
「ホットですか?アイスですか?」
な・・・・・・・何!?たかがマシュマロココアの注文にオプションが付いてくるなんて誰が予想しただろうか?やばいな、迷えば迷うほど焦っているのがばれる。どっちだ。どっちが正解なんだ。ホットか、アイスか、いやココアは普通子どもがホットで飲むだろう。てことは大人はアイスで飲むに違いない。ていうか結局マシュマロココアって何なんだよ(泣)
ということで「アイス・マシュマロココア」を注文。
運ばれてきたのは高さ10センチくらいのおしゃれなグラスに入った、マシュマロが「そのままの形」で浮いたココア。ココアを飲み、マシュマロを食す。うむ。これがマシュマロココアか。しかし何が面白くてマシュマロをココアに浮かべたのか。オホーツクに浮かぶ流氷の方が俺は好きだぞ。うむ。上手いことをいったな俺。
って何笑ってんだよそこのカフェ慣れ。このマシュマロココアは俺の金だからな。やらねーぞ。
何?
マシュマロココアをアイスで頼んだ人間を初めて見た?
・・・
・・・
・・・
「あ・・・あはは。
え?そうなんだ(笑)マシュマロココアってホットで頼むの?いや、ホント、知らなかったよ(笑)なんでもっと早く言ってくれないんだよ~」
などと苦しい言い訳をこしらえた後、
赤面半泣き状態で残りのマシュマロをたいらげ、
本来はもっと価値のあったろう400円を支払い、
「見栄を張るのは自己崩壊に繋がる」と実感し、
またカフェ慣れと街を放浪しに出たのでした。
そんな思い出。
何のブログとか聞かないで。笑
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