1/05/2011

もりみー。

先日、森見登美彦氏の『太陽の塔』を読みました。森美作品は結構好きで、結構読んでたりするのですが、これまだだったなーってことで。
氏のダメ大学生の描きっぷりが好きです。笑  でも『有頂天家族』を読んだときは泣きましたねー。


まーストーリーは読んでのお楽しみとして、本の中にちょいと興味深い発想がありまして。
主人公の友人・高藪が、作中でこんな事を言います。以下引用。


  「高い場所に置かれた物体は位置エネルギーを獲得する」
  高藪が唐突に言った。
  「それが落下するときには、位置エネルギーは運動エネルギーに変換される」
  (中略) 
  「もし精神が位置エネルギーを持つとしたら、落下するときにはエネルギーを放出するはずだ。それを利用できればなあ」


ストーリーには全く関係無い箇所だし、もしかしたら森見氏自身も特に思い入れがなかった台詞なのかもしれません。

でも、素敵な発想だなーと思うのです。自分が落ち込むその瞬間、実はエネルギーを放出している。エネルギー保存の法則が精神にも成り立つとしたら、自分の持つ精神エネルギーはハイテンションの時もローテンションの時も一定なわけです。むしろローテンションの時が一番エネルギーの放出量が大きい。


・・・一体このエネルギーはなんなのだろうか。空想めいた考えだけど、何らかの答えが出たら、自分が落ち込んだときの支えになりそうだなー。そう思って頭の片隅で最近考えています。

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