1/23/2011

感動と擬音語の関係性についての私的考察

言葉に感動するとき





ってありますか?ありますよね?無ければ以下の文章を読むよりもドラえもんを読んでいた方が有益です。




ボロボロ涙をこぼして感動というわけではなく、
また「雷に打たれたような」衝撃をうけるわけではなく、

素敵な詩や小説を読んで、
今まで自分が悩んでいたことに対する解決策が書かれていた時、
或いは、自分でも「悩み」と気付かなかったもやもやの「何か」が、詩の中で「悩み」として完成されて、更にその解決策までもそこに書かれていた時。
「あー。こういうことだったのねー。」って、空を見上げてぽかーんとしたくなる瞬間。
まさに言葉が五臓六腑に染み渡る瞬間。
感動するんですよね。
日本語では五臓六腑に染み渡るとか、「腑に落ちる」と言いますよね。





ところでね。腑に落ちる瞬間って、




腑に落ちるんですから、




音がすると思うんです。笑







どんな音がするんだろう、と思うとき、僕はいつも「ぽとっ」に行き着きます。

「ぴちょっ」はちょっと撥ねすぎ。
「ぼたっ」だと重すぎるでしょ。
「どさっ」て無造作に置かれても困る。
「ぼとっ」だと何か汚い感じ。笑
「ぐちゃっ」は感動が潰れちゃって台無し。
「どんっ」小西。
「びしゃっ」はさ、雨の日でバスに泥が撥ねられた瞬間でしょう。強すぎる。
「ぱちゃっ」は落ちるっていうより、水たまりを踏んだらする音。
「ふわっ」はソフトランディングしてるよね。腑に落ちる瞬間は心が打ち震えるから違うんだよな。




心に、静かな、でも確かな衝撃を与えて、それでいて優しい音。
それは、少し粘着性のある液体が、空のコップに落ちる音。
落ちた後、表面張力できゅっと丸くなるような液体が落ちる音。


ぽとっ




で、




ふっ


と安心する。



で、




じわっ




と染みこむ。






感動だけでなく、腑に落ちる瞬間はいつでも「ぽとっ」って音がしてる気がする。



と、たまには文学部らしいことを書いてみるのだ。

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