1/11/2011

卒論研究計画書

の下書きを提出しました。来週はフィールドワークの実習報告書の発表だ。

インドは2月の半ばに行こうと思っていますー。本当なら1ヶ月くらい放浪したいのですが、2,3月は諸々の事情で10日位が精いっぱい・・・。4月以降はあまり授業もないし、スコア取って早めにどっか放浪したいな。笑



さてさて、今日我が文化人類学研究室に、「来年どこの研究室に行こうか迷っているんです!」というかわゆい1年生が見学に来ました。文化人類学専修は、社会学や宗教学と迷う人が多いのですが、やはりその子たちも迷っているようでした。僕は数学苦手だったし、もともと人と話すのが好きだったから文化人類学で迷いはなかったのですけどね。今日はそんな堅苦しいお話。


基本的に「社会科学」と呼ばれる社会学や行動科学は、「人文科学」と呼ばれる文化人類学などと仲が悪いです。笑
にも関わらずやっていることは似ているので、社会学と文化人類学で迷う人が出るわけですよね。
この二つを上手く定義するのは難しいし、研究の方法論によっては「どちらともとれる」場合もあります。当たり前ですけどやってることが似てるなら、近接領域ですからね。それでも両領域を分断して考えがちなのは、日本人の特質でしょうかね。中根千枝さん流にいえば「ウチとソト」の関係でしょうか。

話が逸れましたが、本日うちの准教授は二つの分野の違いについて、「大きな枠組みについて何か知りたければ社会学。もっと小さな視点で、人々が実際に何をしているのか研究したければ文化人類学」と説明していらっしゃいました。それも一つの見方にすぎませんが、確かに文化人類学は「観察と記述」を重視し、社会学・行動科学は「理由」を重視するような気がします。

たとえば「高度経済成長期前後の中国農村社会の変化」というテーマを取り上げた時、文化人類学者は高度経済成長期前後の期間にわたって中国の農村社会に住み、現地の人々のコミュニティに入り込んで観察を続けることでその変化を浮き彫りにしようとします。あくまで観察を重ねることで実態を見ようとするのです。これに対して行動科学や社会学は、例えば中国政府が公表している農村部の人口変化や物価の変動といった統計情報を整理/分析することでその理由を探ろうとする、或いは経済成長と離村に関する汎用性の高い理論の構築を目指します。そして統計はサンプル数がものを言うので、社会学や行動科学は結果としてアンケート調査などを行う傾向にあり、「人々の実際」を観たい文化人類学はそれを嫌いがちです。

どちらの視点も社会の実態を描くのに必要なものですし、もちろん文化人類学者が数字に興味がなく、社会学者が観察に興味がないというのも大きな(そしてありがちな)誤解です。文化人類学者だって統計情報扱うし、社会学者だってフィールドワークをします。大まかな傾向としてこうである、或いは重きを置く視点が上記のように違う、という所でしょうか。


・・・最後に、以上の分析はあくまで主観であることを付け加えて、逃げ道を作っておきます。笑 でも嘘は言ってないと思います。


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一応「アメリカ大学院留学への発展途上記録」と銘打ってある以上、何か留学関連の報告をせねば。笑
今日3月のIELTSの申し込みをしましたー。2万7千円ナリー。4日以内に振り込めというという縛りは、なんか精神的に辛いよね。報告終わり。笑

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